「女の子の一番大切なもの」とは?山口百恵『ひと夏の経験』

梅雨よりじめっとしてそうな不安定な天気が続く最近でしたが、今日は珍しく一日晴れて、爽やかな風が吹き抜けるが気持ち良い日でした。
もう夏は終わりなのでしょうか。
 
今日は山口百恵の『ひと夏の経験』について書こうと思います。
この曲は1974年6月にリリースされた五枚目のシングルです。
セカンドシングル『青い果実』から始まる、「青い性」路線の一曲であり、歌もいきなりショッキングな告白から始まります。
ショッキング度合いとしては『青い果実』の方がドラマチックな曲調ですし展開的に高いですが、こちらは緊張感があり別の魅力があると思います。
それにしても「青い性」路線シリーズってすごいですね。
彼女の曲が作り出した一つのジャンルとなっているのですね。

シングルを聞いてもそんなに思わなかったのですが、このテレビライブバージョンを聞くと、このイントロ、どこか聞き覚えがあります。
そう、ピンクレディの『カメレオン・アーミー』です。作曲者を見るとやはり都倉俊一。
この「青い性」シリーズはすべて都倉俊一作曲なのですね。
どおりで名曲揃いなワケだ。
サーフロックのような西部劇のようなちょっと胡散臭いような曲調ですごく彼らしいのですが、タイトルで『ひと夏の経験』と名付けるほど「夏」という印象はあまり受けません。
ギラギラ太陽が照りつけるような感じでもないですし、どちらかというと(彼女のボーカルによるものかもしれませんが)クールで爽やかなイメージ。
歌詞にも夏を感じさせるキーワードはありません。
それもそのはず、この曲は夏に向けて作られた曲ではなく、「青い性」シリーズが始まった初期の頃から既に完成していた曲で、もともとのタイトルは『甘い誘惑』だったのです。
それを夏に発売する五枚目のシングルとして持ってきたのです。
それに伴いタイトルも今の『ひと夏の経験』に変えられたようです。
 
この曲、およびこの頃の曲をじっくり聞いていると、外国のとある歌手を思い出しました。
それはフランスのフランス・ギャルです。


『夢見るシャンソン人形』は誰でも一度は耳にした事のある曲ではないでしょうか?
声質や何となく音程にちょっと不安定なところがある感じが似ている気がするのです。
また都倉俊一の作る曲がそういう雰囲気があるというのが一番大きいのかもしれません。
昭和歌謡でもこの頃は、アメリカやイギリスのポップスは勿論、それ以前に流行ったフランスやラテンの音楽の影響が色濃く残っているみたいです。
 
さて、この曲には直接的な表現はないものの、性的なニュアンスを含む表現がいくつもあります。
山口百恵はこの曲で「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ」とショッキングなことを告白しますが、この「女の子の一番大切なもの」とは一体何のことでしょう?
彼女はインタビューや自身の著書で、それは「まごころ」だと語っています。
意地悪なインタビュアーを黙らせるような、なかなか彼女らしいクールな答えだと思います。
 
山口百恵はこの曲がヒットしたのを機にスターとしての階段を上り始めたそうです。

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