ただのダンスポップでは終わらせない、桜田淳子『リップスティック』

スタッフの水野です。

今日は桜田淳子の『リップスティック』について書こうと思います。
この曲は1978年に発売された桜田淳子の23枚目のシングルです。
ちなみにこの曲は彼女のシングルの中では、最後のトップ10ランクインになりました。
 
最初は『夜明けのスキャット』ばりの寂しさで始まり、一体どんな曲が始まるのか?と思ったら何とも桜田淳子らしいキラキラとしたポップスで、やっぱり桜田淳子にはこういう曲が似合うな、と思わせてくれます。
ただの歌謡ポップスではなく終始サンバ風なリズムで踊りっぱなしなダンスナンバーです。
どことなくAKB48の恋するフォーチュンクッキーみたいにも聞こえます。
 

 
僕個人的には、イギリスのティーニーバップ系といわれたりするグラムロック(から影響を受けたと言った方が正しいかも)の曲に聞こえてきます。
ティーニーバップとは、ティーンたちを熱狂させる分かりやすい音楽という意味なのですが、子供騙しという意味合いが強く、ロックバンドにとっては蔑称であったりします。
しかし、僕はもちろん蔑称の意味で言っているわけではなく、それくらい心地よいポップスということで言っています。
また、ノスタルジー的な意味合いもあるかもしれません。
まず、イントロが終わり、バンドが入った最初のコーラス「フーフッー」からして最高です。
この曲には単なるティーニーバップではなく、ちゃんと(?)昭和歌謡を感じさせてくれる部分もあります。
Aメロはメジャーキーの明るいメロディで、ダンスナンバーでもあるしこの曲は終始明るいメロディなのかな、と思っていると、Bメロでマイナーメロディになる感じがいかにも昭和歌謡的です。
そしてサビにはまたメジャーコードに戻る、そりゃそうだよな、Bメロで一回下げといてサビで爆発させる、サビが一番明るく開放的なメロディになる・・・と思いきや違う!
海外の古いポップスみたいだな~と聴いていると、このサビには「ん?」と感じる違和感があるのです。
サビの三小節目ではもう転調するのです。
僕は勝手にデヴィッドボウイのサフラジェットシティが思い出されました。多分桜田淳子のリップスティックからデヴィッドボウイのサフラジェットシティを思い出すのは僕くらいですが、単純なノリ重視のロックンロールかと思ったらサビで「ん?」となる、感じがそうなのです。
 
ポップスは特にそうですが、曲と言うのはコード(和音)の組み合わせで作られています。
曲中に曲調が全くガラッと変わるような曲でない限り、最初のイントロもしくはAメロのコード進行で、大体その曲で使えるコードが限られるのです。
明るいAメロと暗いBメロがあったとして、それも(例えば四種類なら四種類の)コードの順番を変えた組み合わせ次第で、明るく聞こえたり暗く聞こえたりするのです。
時折、サビやCメロなど曲にメリハリやインパクトをつけるために、急に新しいコードが登場したりもします。
 
この曲では特に急に変なコードが出てきているわけではないのですが、何か不思議に聞こえるのです。
コード進行の不思議さ、音の順番を変えるだけで全く違った印象を与える不思議さ、を感じました。
 
そして、そこが最高なのです。
ここが海外のポップスではなかなか無い、昭和歌謡の魅力な気がします。
 
曲の作りに関することは置いておいて、桜田淳子はやはり可愛い。
花の中三トリオの中ではやはり群を抜いてチャーミングな感じがする。
森昌子が抜群の歌唱力、山口百恵がクールな世界観、なら、桜田淳子はチャーミングな笑顔、って感じがします。

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