北国と南米の民謡が合わさると?山本リンダの『狙いうち』

こんばんは、スタッフの水野です。

今日は山本リンダの『狙いうち』について書こうと思います。
 
この曲の作曲は都倉俊一。
このブログを書き出して前に増して昭和歌謡を漁るようになりました。なぜか僕が昭和歌謡で良いと思う曲の作曲者はたいてい都倉俊一な気がします。
特に意識して聞いていたわけではないのですが、最近それに気が付きました。
そして、今まで好きだった曲の作曲者を調べるとやはり都倉俊一だったりする・・・
 
彼の手癖と言うか作曲癖なのでしょうか、都倉俊一の作る曲にはジプシー音楽っぽいメロディが多い気がします。
おそらく僕の琴線である昭和歌謡とグラムロックとワールドミュージックには何か共通点があるだろうと思っているのですが未だにそれが何かは分かりません。
以前知り合いからその共通点の鍵は「山本リンダ」じゃないかと言われ、なるほどと少し納得する部分がありました。
 

 
さて、この『狙いうち』ですが、イントロからもう都倉俊一節全開のクサいほど情熱的でドラマチックです。
イントロからAメロに入る(歌が入る)瞬間のドラムのフィルが心地よすぎてカッコよすぎて、そこを聞きたいがためにまず三回は聞きなおします。
そしていきなり「ウダダ~、ウダダ~」ワケの分からない歌が入ります。
歌詞は「ウララ」なのですが、山本リンダの弱冠カタコトで舌足らずな歌い方により「ウダダ」に聞こえます。たまに気付いたかのように「ウララ」と発音するのが可愛らしい。
しかし、「ウララ」自体が意味が分かりません。
作詞はやはりこの人、この世にない言葉を歌詞にしたり、意味が分からない(というより意味が無い)歌詞を書くことでおなじみ(のイメージがある)、阿久悠です。
僕の中でこのコンビが揃うと唯一無二の歌が完成するような気がします。
この「ウダダ~」は都倉俊一が阿久悠に口でメロディ説明するときに適当に「ウダダ~」と歌ったものがそのまま使われており、これを見た都倉俊一はその発想に大変驚いたそうです。
 
 
この曲は「ハイ!」と掛け声が入ったり、弱冠ロシアやウクライナ辺りの北国の民謡的な曲調に、タンゴのような南米の情熱的なイメージが合わさっているような印象があります。
曲として考えると、この山本リンダという歌手が何よりの演出になっています。
彼女の美貌、スタイル、衣装、情熱的な歌い方、官能的な踊り、それがこの曲を名曲に仕上げている気がします。
 
山本リンダは初期は、舌足らずであどけないコケティッシュなアイドルって感じの売り出し方でしたが、この頃は180度方向転換し、情熱的で官能的な魔女といった感じの売り出し方です。
この曲も、類まれな美貌を持った魔性の女が主人公でその視点で歌っているのだと思います。最初は玉の輿に乗ろうとする美女で、サビでは、金持ちの男を狙っているのですが、サビが終わると急に上から目線になります。
二番からは、追う立場から追われる立場へと、何だか立場が逆転したかのように感じます。
男を支配して、家を乗っ取ろうとしているのでしょうか。
まあ、阿久悠の歌詞にそうやって意味やストーリー性を求めるのはナンセンスな気がします。
何というか、そういうイメージ自体が意味なのでしょう。
メスのカマキリはオスに種付けしてもらった後、そのオスを食うといいますが、この曲は何だかそういうイメージがします。
 
それしても最後の「かしずく男を見てみたい」という歌がどうも尻すぼみに感じられ、(山本リンダの歌い方が)可愛らしくて笑えます。
 

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