沢田研二の本当のキャラクターとは?「追憶」

スタッフの水野です。

今日はそんなに激しくはないものの一日ずっと雨降りで、湿度も高く蒸し暑い一日でした。何より昼間なのに薄暗かったです。
 
音楽は聞く時によってその良さが倍増されたり半減されたりします。
暑い夏は暑い国の音楽が非常にマッチして、その音楽的な心地よさも倍増。
暑いのすらその音楽にしたら最高の調味料となっているという具合にです。
今日みたいな日にはどうも暗い曲が合いますね。特に日本特有の湿っぽい曲がよく合います。
湿っぽい曲は無いかなと探しているとものすごく湿っぽい曲を思い出しました。
 
沢田研二の『追憶』です。
今日は追憶について書こうと思います。
 
 
まず「追憶」というタイトルが湿っぽいです。
 

 
で、曲が始まってイントロの何だかニョンニョン?ギョンギョン?言ってるギターが既にジメジメしている。
よく日本のアーティストが海外でレコーディングすると、空気が違うから音も当然違ってくる、と言ったりしますが、逆にこういう音は日本でしか録ることが出来ない音かもしれません。
次に激情!って感じの雷のようにドラマチックなブリッジが入ります。
それからまた静かになる。
前に増して静かになるのです。
静かにドラムのリズムが響くだけの中に、歌が入ります。
「小雨降れば ひとり待つニーナ」
この”小雨”という言葉のインパクト。
いや、インパクトがある言葉では決して無いのですが、この小雨としか言いようがない感じがすごい。
小雨という言葉から始めるほか無い感じが素晴らしいのです。
ほとんどのフレーズに、ネガティブなイメージの単語が使われているのも良いです。
小雨・・・聞かず・・・捨てて・・・怖がった・・・ひとつ灯り・・・崩れ・・・泣いたよ・・・
ネガティブというか、何となく寂しげで暗い表現が多いです。
 
サビなんてその極みです。
「オー!ニーナ!」と名前を叫んで「忘れらない」からの「許して」「尽くして」「そばにいて」の怒涛の未練ラッシュ。
仕舞いには「もし今ならお前を二度とは悲しませない・・・」
 
そして、最終的には「オォォー!ニィィィィーナァァァァー!」としか叫べなくなっているのが最高に切ないです。
 
その名も「追憶」なのです。
 
この絶望的に情けない感じが最高なのです。
何と言うか沢田研二は段々とジゴロでデカダンスな雰囲気な歌手になっていきますが、(リアルタイムで見た世代ではないので分かりませんが)この頃はまだそんなにそういうイメージは定着していなかったと思います。
ですが、この世界観はその後のイメージを何となくですが形付けるような一曲に感じます。
その後はどちらかというと彼のキザで強がりな一面の方が強調されますが、彼の(本当は)繊細そうなイメージは変わっていません。
この曲を聴いた後に、そういった『勝手にしやがれ』とか『カサブランカ・ダンディ』みたいな曲を聴くと、何だかそれは演技で本当はもっと純粋、という新たな色付けも出来ますね。
もともと沢田研二は周りから「地味」「無口」「やんちゃ」というイメージで、そういうキザなイメージは無かったらしいです。
 
この曲は沢田研二の曲の中では(そうでなくても)かなり地味な方ですが、すごく良い曲です。
個人的には沢田研二の曲の中でもかなり好きな方です。

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