雑誌や写真集の一枚の写真から、昭和アイドルの魅力を紐解いていくこのシリーズ。
勝手にはじめてみます。
今回は週刊プレイボーイ1981年11号から。
週刊プレイボーイは1982年頃になると、1970年代のアイドルを次々と脱がせ、グラビアに掲載。
それがそのまま発売される写真集の宣伝になっているという構図が多く見られました。
この号では、デビッド・ハミルトンが撮影した風吹ジュン、アイドル女子プロレスラーの第一人者ミミ萩原のヌードが掲載されています。
さて、今回の1枚の写真はこちら。
宮崎美子といえば、ご存知の方も多いように、ミノルタカメラのコマーシャルで、鮮烈な印象を与え、1980年デビューしています。
その後、朝の連続ドラマの主役に抜擢されるなど、順調な芸能活動をしていましたが、私がなぜ、この写真を取り上げたかというと、イメージが違うのではないかと思ったからです。
宮崎美子といえば「ほんわり」した感じ。「頭が良い」「性格が良さそう」なんてイメージがある方が多いでしょう。
いまのキミはピカピカに光って、も、無理やり友達に海に連れて来られちゃったけれど、楽しくなっちゃったよ、てな感じです。
しかし、このヤマハスクーターの広告は、アクティブ。
ファッションもハツラツと街を走り回りそうな若い女性な感じがします。
原付スクーターというのは今でもそうでしょうが、大学生の乗り物。
当時、熊本大学の学生だった宮崎美子を採用したのは、同世代を意識してのものだったでしょうが、この写真にはかなり違和感を感じてしまいました。
そもそも、これって宮崎美子でしょうか?
調べたところ、間違いがないようです。
普通二輪免許も持っていて、ヤマハSRX250Fに乗っていたこともあるとか。
おっとしり、ほんわかしたイメージというのはあくまでも私たちが持つイメージであって、実際の宮崎美子はアクティブな人なのかもしれませんね。
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